当ホテルのある一帯は、昔は聖地からの巡礼者達の宿舎となっており、後には貧しい女性達のための救貧院となりました("オルソリーネ" "Orsoline"と呼ばれていました)。現在では、その一部であり、1703年に規模を縮小されたサン・ガッロ祈祷所教会(Chiesa dell'Oratorio San Gallo)のみが残されています。
当ホテルは、サン・マルコ広場からすぐ近くにある(50m)、サン・ガッロまたはルーゾロと呼ばれる小広場に面しており、そこには昔の屋根付井戸が残されています。十世紀頃のこの地帯は、オルセオロ家の所有となっていました。このオルセオロ家は、ヴェネツィアに古くからある貴族の家系で、976年から978年にかけてヴェネツィア共和国の総督を務めたピエトロ一世・オルセオロも出した由緒ある家系です。
教会のとなりの比較的新しい建物には、現在ではイタリア労働銀行(Banca Nazionale del Lavoro)が入っていますが、ここはフランチェスコーニ家が入っており、1822年にはここで有名な彫刻家アントニオ・カノーヴァが亡くなりました。
十九世紀初頭には、既に当ホテルは当時の主要なガイドブックに落ち着いた雰囲気の洗練されたレジデンスとして取り上げられていました。
1995年には建物自体が根本的に改装され、現在の建物は十六世紀と十九世紀の建築様式をミックスしたものとなっています。